企業や商品の名前は、広く認知してもらうためにも非常に重要なもの。しかしながら、その正式名称、意外と間違って覚えられているパターンが多いんです。

 そこで今回は、誤認されがちな企業・商品名をまとめてみました。思わず「え?そうだったの?」とびっくりすることもあるかもしれません。ちなみに弊媒体は「おくたま」ではなく「おたくま経済新聞」です!

■ 特に誤認されがち「大文字小文字」「清音濁音」系

 こうした話題の時に、まず真っ先に名前が上がる企業と言えば「キノン」「シチハタ」「キーピー」といった、大文字小文字の誤認系。

 これは全体の文字バランスを考慮し、本来小文字である表記を大文字にしたという理由が主である模様。なお発音する際は、「キャノン」「キューピー」「シャチハタ」と小文字で読むのが正です。ちなみにタレントの「中川翔子」さんも「しようこ」が正しい表記となります。

 続けて「ビッカメラ」「ブルドッソース」といった清音濁音系。「ビッグ」「ブルドッグ」という単語があるため勘違いしてしまいがちですが、両社とも濁らないのが正しい表記です。

■ 発音のしやすさによる誤認や思わぬパターンも

 また「サイゼリ」「バーミン」は「サイゼリア」や「バーミアン」と呼ばれがち。企業名ではありませんがゲームの「ファイーエブレム」は「ファイヤーエンブレム」と言われがち。発音のしやすさによる勘違いも多く発生しているようです。

 耳で聞いた音をそのまま正しい表記と誤認してしまいがちですが、「ファイヤー」は福澤朗氏、大仁田厚氏の決め台詞です。間違えないようにしましょう。

■ 最もわかりにくい「コカ・コーラ」

 最後に最もわかりにくいものとして、炭酸飲料の「コカ・コーラ」もご紹介。どこを間違えるの?という声が聞こえてきそうですが、実は「真ん中の中黒が半角」となるのが正式な表記なんです。

 あまりにわかりにくい間違いなので、念のために日本コカ・コーラ株式会社の広報部に問い合わせてみたところ「『コカ・コーラ』の中黒は半角が正式表記となります」「ブラウザ環境などで対応が難しい場合もあるかもしれませんが、基本的には半角中黒点推奨」とのことでした。

 ただし公式でもWEBなどでは全角が使われることがあり、これは回答にあるようブラウザ環境などを意識してのもよう。公式でも環境に応じて臨機に使い分けているようです。なお、英語表記にした場合は「COCA-COLA」とハイフンで表されます。

 いくつかのパターンをご紹介しましたが、「知らなかった!」という正式名称もあったのではないでしょうか。特にSNS利用時には、誤表記のまま投稿することで、誤りを監視する「○○警察」たちに目を付けられがち。取り締まりを避けるためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「コカ・コーラ」ではなく「コカ・コーラ」?間違えやすい企業や商品の「正式名称」調べてみた