稲垣吾郎、新垣結衣が出演する映画「正欲」が、2023年に全国ロードショーされることが決定。出演する2人に加え、監督、原作者よりコメントが到着しました。

 原作は、2021年に発売され、第34回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説。原作者の朝井リョウは、2009年に「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞。2013年には「何者」で直木賞に輝いています。

 作家生活10周年である2021年に発売された「正欲」は、衝撃的な内容で大きな波紋を呼んだ話題作。家庭環境、性的指向、容姿など「選べない」背景を持つ人たち。生きていくための推進力とは何かを炙りだしていく衝撃的なストーリーが、ある種のラブストーリーとして映画化されています。
 
 不登校の息子が、世間から断絶されることを恐れる検察官・寺井啓喜(てらい・ひろき)役の稲垣吾郎は、「難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います」とコメント。

 新垣結衣が演じるのは、特殊性癖を持ち、世間との断絶を望む桐生夏月(きりゅう・なつき)。難しい役柄に、「自分なりに、夏月達が生きる世界を夏月達のように必死に生きたいと思います」と語っています。

 監督は、2017年に公開された「あゝ、荒野」や、2022年公開の「前科者」を手掛けた演出家の岸善幸。監督として「原作の衝撃と感動がずっと消えません。大切なのに、難しい、つながり。世界から『普通ではない』と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います」と心境を語っています。

 また、原作者の朝井リョウは、映画化にあたり「この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています」と心境を表現しています。

 なお、映画は現在撮影中で、10月下旬にクランクアップ が予定されているとのことです。

【作品概要】
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮社刊)
監督:岸善幸 脚本:港岳彦
制作:テレビマンユニオン 製作幹事:murmur 配給:ビターズ・エンド

情報提供:映画『正欲』

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 朝井リョウの小説「正欲」が映画化決定!稲垣吾郎と新垣結衣が出演