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ホンダがリリースするCT125・ハンターカブは、2020年6月に登場した排気量124ccのミニバイク。エンジンはホンダ伝統の空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブで、最高出力は8.8馬力。ミニバイクといっても50ccバイクとは異なり、複数車線の幹線道路でも車の流れに乗れ、スムーズに走行できる余裕のパワーを発揮。街乗りから長距離走行まで、幅広くこなせるのが特徴です。
125ccクラスに属するCT125・ハンターカブは、原付二種(51cc超125cc未満)にカテゴライズ。交通規制の多い原付一種(50cc)とは異なり、
最高速度30km/h規制から開放される二段階右折の義務なし荷物積載制限は60kgまで(原付一種は30kgまで)タンデムシートやタンデムステップを装備したモデルは2人乗りOK50ccよりも遥かにパワフルなど、利便性に優れ、行動範囲を大幅に広げてくれるのです。
原付一種並みの維持費と低燃費性能を確保しながら、最大64馬力(メーカー自主規制値)の軽自動車と同等もしくはそれ以上の俊敏な走りを発揮。加えて車体がコンパクトなので、保管場所にも困りません。
125ccクラスのバイクは、バイク好きには昔から「コスパ最強のシティコミューター」として知られており、通勤を四輪から125ccバイクに変更する人も大勢います。
ホンダの初代ハンターカブは、1962年(昭和37年)、鹿などの狩猟用バイクとして北米市場向けに開発。つまり、大自然の中での走行を目的に作られたモデルなのです。1983年(昭和58年)には、日本仕様車も開発・発売されましたが、当時は不人気のため、短期で生産中止に。
しかし、2020年に登場した写真のCT125・ハンターカブは、既存のハンターカブのワイルドで躍動的なフォルムを踏襲した、いわゆる復刻版としてリリース。かつてハンターカブに憧れたバイクリターン組やレトロな外観に惹かれた若年層のバイクビギナー、サブバイクとして使いたい現役ライダーなど、幅広い層に支持されました。
また、CT125・ハンターカブは、コロナ禍によるキャンプ&アウトドアブームにより、「高価な4WDカーは無理だけど、原付二種バイクならば、何とか購入できる」というキャンプ層やソロキャンパーにもアプローチ。予想外の人気に伴い、アフターパーツメーカーも積極的にカスタムモデルを作成・披露しています(下記参照)。
舗装路も悪路もこなせる高性能サスペンション、前後ディスクブレーキの贅沢な足周り、パワフルながらガソリン1L=67.2km(WMTCモード値)を誇る超低燃費な4ストロークエンジン、積載性に優れた大型のリアキャリア、アウトドアが良く似合う野性的な外観などにより、これまでバイクに縁のなかったユーザーにも、CT125・ハンターカブは支持されました。
筆者の親戚にも、ソロキャンプのため、普通二輪・小型AT限定免許を取得してCT125・ハンターカブを購入した50代男性がいます。現在、彼はソロキャンプを満喫中。
125ccクラスのCT125・ハンターカブに乗るには、普通二輪・小型AT限定免許が必要(※注1)。なお、普通自動車免許所有者の場合、公認の自動車教習所ならば最短2日で取得可能です。手軽に運転免許証が取得できるという点も、CT125・ハンターカブが大ヒットとなった理由の一つといえそうですね。
※注1:CT125・ハンターカブは左足でギアチェンジする4速ミッション車ですが、左手でのクラッチレバー操作を省いた「自動遠心式クラッチ」を採用しているため、AT限定免許で運転可能。
バイク用パーツ&アイテムをリリースする「ラフ&ロード」がプロデュースした、アウトドア仕様のCT125・ハンターカブ。リアキャリアには容量50Lの大型トップケース、リアサイドには収納用バッグをコーディネイト。風や雨から身体をガードしてくれるフロントスクリーンやブッシュガードなど、冒険心をくすぐるアイテムも随所に導入されています。
豊富なバイク用パーツ&アイテムをリリースする「デイトナ」のグループ会社「ダートフリーク」が手掛けた、アウトドア仕様のCT125・ハンターカブ。ボディカラーに合わせ、リアのトップボックスはカーキ色にアレンジ。また、釣りの移動に便利な、釣竿収納用のフィッシングロッドホルダーも装着されています。フロントキャリア、フロントスクリーン、ブッシュガード、アンダーガードなど、アウトドアにピッタリのアイテムも随所に導入されていますよ。
バイクパーツ&アイテムメーカーの「プロト」が手掛けた、アウトドア仕様のCT125・ハンターカブ。リアキャリアには容量50-64Lのキャンプツーリングシートバッグ、左リアサイドには水運搬用のレッドコンテナ(1.75ガロン)が装着されています。そのほか、停車中の水分補給に便利なドリンクホルダー、冬場に嬉しいグリップヒーターも配備。オールチタンの美しいマフラーは、軽量&高性能なノジマエンジニアリング製FASAEM M2チタン ヒートスペックです。
パーツメーカー「キジマ」がプロデュースしたCT125・ハンターカブ。フロントアップフェンダー、ヘッドライトガード、テールランプ&ウインカーガードなどでオフロードモデル風のフォルムにアレンジされています。大型のリアキャリアラック、リアサイドバッグ、フロントキャリア、センターキャリアで積載性をアップさせているのもポイント。ツイン仕様のUSBポートKIT、グリップヒーター、ドライブレコーダーなど、実用性の高いアイテムも導入されていますよ。
[Photos by 北 秀昭]
https://no-vice.jp/article/107243/