我が家には、2匹の犬と1匹の猫がいます。そして地域猫として世話をしている猫が1匹。合計4匹ですが、この犬と猫、喧嘩こそしませんが、決して仲良くはありません。



よくYouTubeなどで犬と猫が仲良くお昼寝をしている動画、我が家では夢のまた夢。その理由は、先住猫のカイトの性格にあるようです。



生後2週間程度だったカイトを拾ったとき、我が家には癌をわずらって余命数ヶ月という犬のルイがいました。



ルイは犬にしてはわがままな性格で、猫も人も大嫌い。ペットショップで長年繁殖犬として利用され、ボロボロになっているところを保護して我が家にきたのですから、全てに対して警戒心まるだしの犬でした。



私以外の人間が来ると噛み付いたり威嚇したり。当然はじめて犬に接するカイトも、「犬って怖い」と刷り込みがされたのでしょう。そのせいか、今でも犬と仲良くしません。



それでも、カイトは犬と喧嘩はしません。まあまあ、距離を保って暮らしています。今回は、犬と猫、一緒に仲良く暮らすために知っておいて欲しいことをご紹介します。



 

■幼い頃の経験が大切。でも徐々に仲良くなることも




犬も猫も、生後2~7週の間に接した動物と友好関係を築くことができると言われています。猫が鳥と仲良くできるのは、お互い生後2~7週の間に接していたからでしょう。



犬と猫、一緒に仲良く暮らすなら、一番ベストなのは子犬、子猫時代から一緒に暮らすことです。

しかし私の経験上、全く生後2~7週の間に接した経験がない犬や猫でも、数年かけて根気よく付き合うことで、性格が変わることはあります。



我が家で暮らす犬のぽんずは、男性に虐待された経験を持つ犬で、男性が近づいただけでオシッコを漏らすビビリでした。家族の中で散歩させられるのは私だけ。女性でも抱っこすると怖がって脱糞してしまうため、スキンシップも当然苦手。



しかし3年間根気強く接したことで、ぽんずもかなり人馴れするようになりました。今では人が寝ているベッドの端っこで昼寝もできるように。



そして犬嫌いのカイトも、そんなぽんずが近づいても猫パンチしなくなったのです。お互い、性格が変わるまで数年かかりましたが、時間をかければ、犬も猫も変われる、私はそう信じています。



 

■犬と猫の特徴を知っておこう






当然ですが、犬と猫、性格や気質に違いがあります。これを知っているだけで、お互い仲良く過ごせる環境が生まれるはず。





《猫の特徴》

・判断力がある:狩りをするとき、獲物が鳥かネズミかで、行動が変わります。そのため猫は瞬時に下す判断力が優れています。



・二面性がある:猫はツンデレ。でもときには飼い主さんにデレデレと甘えることもあります。猫はあくまでも自分の欲求に忠実な動物です。



・自立している:猫は単独のハンター気質。群れなくても生きていけるので、飼い主さんや他の猫に依存しません。ある程度の距離を保って暮らします。



・瞬発力がある:犬よりも猫の方が瞬発力があります。猫パンチは強力な武器。犬と猫が喧嘩をしたら、怪我をするのは犬の方かも知れません。



・平衡感覚が優れている:猫の祖先は森の中や足場の悪い木の枝の上などで生活していました。猫は高いところでも平気な性格です。しかしキャットタワーはあってもドッグタワーがないように、犬は高い場所は苦手。落ちて怪我をするのは猫よりも断然犬の方です。



・体がやわらかい:ハンティングの時に瞬発力や跳躍力が必要な猫は、首や背骨の間の筋肉の結合がとてもやわらかいという特徴があります。





《犬の特徴》

・協調性がある:縦社会でリーダーに従う性質がある犬は、猫に比べると協調性があります。



・我慢強い:いやなことを命令されたり、飼い主から褒められることに喜びを感じるのは犬。犬は「待て」ができますが、猫はできません。



・働き者:犬は飼い主の役に立つのが大好き。新聞を取ってきたり、赤ちゃんのお世話をしたり、訓練すれば犬は喜んで仕事を覚えます。



・泳ぎが得意:特にレトリーバー系の犬は泳ぐのが大好き。猫は水に濡れるのが大嫌いですが。



・持久力がある:猫は瞬発力には優れていますが、持久力は犬の方が断然上です。獲物を追って10キロメートル走ったという記録も。



 

■最後に




いかがですか。犬と猫、一緒に仲良く暮らすためには、幼い頃の経験、日頃の根気強い生活習慣、そして犬と猫の特徴を知っておくことが大切です。



最初は仲が悪くても、あなたの態度を見て犬も猫も学ぶはず。えこひいきしないで、平等に接してあげることも忘れないでくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 犬と猫、一緒に仲良く暮らすために知っておいて欲しいこと。