毎朝私の隣の席に座り、人間が朝食を食べる姿をじっと見守る我が家の愛猫。時々この子は猫じゃないよね。と思ってしまいます。



猫の親戚はライオンやトラ。どう猛な牙を持つこの小型の肉食動物が、どうしてこんなに素直に甘えてくるんだろう。人の生活に溶け込んでくれるのか、本当に不思議です。



猫は自らニンゲンに自分の生活を順応させた野生動物。単独のハンターだった猫にとって、人間は決して「飼い主」ではありません。あくまでも「対等」の関係です。



そんな猫に嫌われてるとしたら。どうしたら猫に好かれるんだろうと悩んでいるならぜひこの4つのコツを試してみてください。



 

■「このヒトは仲間だ」と認めてもらう




猫は人間を自分よりも「大きな猫」だと思っているらしい、と語った学者がいます。ちょっと風変わりだけど、自分と一緒に暮らす「仲間」だと思っているらしいのです。



猫は基本的に群れを作って行動することはありません。しかし「仲間」の行動には決して「邪魔」をしない性格です。鳩のように集団で1匹をいじめることはしませんし、付き合い方は基本的にクール。そして気が向いたらときどき遊ぶのもアリかな、と思っています。



そんな猫は「相手を嫌う」ことはあまりないかも。むしろ姿形、声の大きさ、立ち振舞いが「苦手」だと思っている可能性が高いでしょう。



猫は「大工と引越しが苦手」とよく言われます。それなら猫が好むのは?そう考えると、猫に好かれるようになるはずです。



 

■猫の言葉を理解しよう




人間の社会では、「言葉」は口から音声で出てきます。しかし猫にとって言葉はボディランゲージ。身振り手振りでおしゃべりします。



見つめた時にゆっくりと目を閉じる、尻尾に触ると足を引っ込めて耳を水平にする、大きな物音に毛を逆立てて隠れ家にすっ飛んでいく。これらの行動はすべて猫語に訳せますよね。



「うれしいな」「嫌だな」「怖い!」という猫の気持ち。それは猫の口元をじっと見ていてもわかりません。



体のパーツの動き、行動をよく観察して猫の言葉を理解できるように勉強してみてください。



 

■猫の時間に合わせる






人間が猫と暮らしているとついついやってしまうこと。それは、自分の生活習慣に猫を合わせようとすることです。



毎朝6時ぴったりに朝ごはんが食べたい猫は、5時55分にはスタンバイ。飼い主さんが起きてくれなかったらネコパンチして起こしてくれます。



それは365日変わらない習慣。猫のカレンダーに土日祝日はないのです。(多分)日曜日だからといって、朝ごはんを10時にしようとすると猫の怒りを買ってしまいます。



猫は純粋です。本能で生きています。その分自分の欲望にとても忠実。遊びたい時、ご飯が欲しい時、飼い主さんに「遠慮」するなんて全く思っていないはず。



猫と快適な同居生活を営みたいなら、悪いことはいいません。自分のライフスタイルを、猫の時間に合わせたほうが上手く行きます。



 

■猫の気持ちに敏感になる




猫が嫌いなこと、好きなこと。それは猫それぞれ違うはず。自分の愛猫がどんな気持ちでいるのか、察してあげられるようになりましょう。



猫は病気を隠す動物です。痛くても寝たふり。ポーカーフェイスが得意、とよく言われますが、猫をじっと観察していると、いやいや、結構気持ちを訴えてるよ、と思うこともしばしばあります。



猫はあなたの気持ちにとても敏感です。笑顔で愛猫の名前を呼んでスリスリしても、心の中でまったく違う心配や悩みを抱えていると、そのネガティブな方の気持ちをストレートに受け止めます。



あなたが無意識に出しているストレスサインを、猫は上手に見破ってしまうのです。猫を甘く見てはいけません。



猫はきっと、あなたが自分で気づかない気持ちまで、きっと読み取っているはず。それならあなたも猫がどんな気持ちでいるのか、敏感にキャッチできるように努力してみてください。



 

■最後に




猫の気持ちはすぐわかる。だって猫は嫌なことはしないから。『猫は嬉しかったことしか覚えてない』という本のタイトルがありましたが、まさにその通り。



あなたが猫の気持ちを知りたい、仲良くなりたい、と思ったら、その気持ちは絶対に猫に伝わっています。それでも猫に好かれないのは、きっとボディランゲージの仕方が悪いから。



猫の行動をよく観察して、猫語をしっかり学んでみてくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫に嫌われてると思ったら。試して欲しい、猫とうまく付き合う4つのコツ