ふと夜中に目を覚ますと、隣から



「キリキリキリ……。」



と小さな音が。あれ、誰もいないはずなのに、と隣で寝ている愛猫を見ると、口を小さく開けて歯ぎしりしていました。。。なるほど、この音だったのね。



猫の歯ぎしり。私は初めて聞きました。前はこんなことはしなかったのでちょっとびっくり、そして心配です。歯ぎしりって、病気じゃないよね?それとも歯のトラブル?



猫の行動について、果たしてこれは「病気」なのか「ストレス」なのか、はたまたただの「癖」なのか、飼い主さんは悩んでしまうことはありませんか?



動物病院へ連れて行くべきか、このまま様子を見るべきか、飼い主さんが悩んでしまいがちな猫の行動について、獣医の先生方のコメントをご紹介します。



 

■私が寝る前に、愛猫が私の口を舐めるのですが、これって大丈夫?




「生後2ヶ月で飼い始めた愛猫が、7ヶ月をすぎたあたりから、私の口ばかりを執拗に舐めるようになりました。



短い時で2分くらい、寝る前などは5分くらい、枕元を前足でふみふみしながら、喉をゴロゴロ鳴らして舐め続けます。



猫から人にうつる病気もあると聞きますが、これって大丈夫でしょうか?」



なるほど。これは、子猫気分であなたを母猫がわりにしているということですね。一見微笑ましい様子に思いますが、確かにちょっと心配かも。



この悩みについて、ACプラザ苅谷動物病院の内田恵子先生は、



「舐めるという行為は、猫にとってコミュニケーションの一種。飼い主さんに親愛の情を持っている証拠です。



しかし猫の唾液が人の口から混入すると、感染して気管支炎などの呼吸器症状を引き起こすパスツレラ症など、病気の心配は確かにあります。



できれば猫に自分の口は舐めさせない方が良いでしょう。でも急に猫の行動を否定するのは難しいですよね。



できれば一緒に眠るときは、飼い主さんがマスクをするなどの対策を立ててみたらいかがでしょうか。」



と語っていました。



 

■猫の歯ぎしり、これって病気?






猫の歯ぎしり、ちょっと調べてみたところ、愛猫が歯ぎしりする、あごが歪んでしまわないか心配、という飼い主さんは他にもいました。



この猫の歯ぎしりについて、酪農学園大学獣医学部獣医学科の海老原祟先生は、こうコメントしています。



「猫はストレスを感じたり、嫌なことをされたりすると歯ぎしりをすることがあります。病院で猫を診察しているとき、緊張して奥歯をキリキリ鳴らす猫もいます。



しかし飼い主さんとリラックスした状態の時に猫が歯ぎしりする場合は、おそらく単なる「癖」なのではないでしょうか。



もし、あまりに歯ぎしりが激しかったり、歯が欠けるなど、歯並びに問題が出た場合は一度動物病院を受診されても良いかもしれません。



レントゲン検査をすれば、歯やあごの歪みはすぐにわかります。」



とのことでした。



 

■猫がトイレに入ってもポーズだけで排泄しないで出てくる




「うちの愛猫は数時間おきにトイレに入ってオシッコをするポーズをしますが、3回に2回は、ポーズだけで何もしないで出てきます。



もしかしてこれって病気でしょうか?それともただの癖ですか?」



猫にとってトイレはご飯と同じくらい大切な場所。縄張りの中でも、自分の匂いをつける一番パーソナルな空間です。



そこでオシッコを出さない、となると考えられるのは2つ。トイレが汚いか、膀胱炎などの泌尿器系の病気の疑いです。



膀胱炎の原因はいくつかありますが、猫の場合は、膀胱内に小さな石ができてしまう「尿結石」になることが比較的多いとか。



猫の生活環境、性格、体質、フードなど、猫が尿結石になる原因はいくつかありますが、膀胱に細菌感染が起こると、尿中のペーハーが酸性からアルカリ性になるため、尿結石ができやすいと言われています。



いずれにしても、猫が長時間オシッコを我慢するのは問題です。一度動物病院で診察をされた方が安心ですよね。



 

■猫の病気予防には


 






猫の病気予防で大切なのは、新鮮な水を十分に飲ませること。水は新鮮なものを部屋の数カ所に置いてあげると猫の病気予防につながります。



果たしてうちのニャンコは毎日どれくらい水を飲んでくれたのか?それを知りたいなら、猫壱のウォーターボウルがオススメ。



猫壱のウォーターボウルは内側に水分量がチェックできるメモリがついているのはもちろん、猫が飲みやすい高さ付きです。



そして年に数回、新しいデザインが期間・数量限定で販売することがありますから、柄違いで数カ所に置くのもアリではないでしょうか。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の「歯ぎしり」は病気?それともストレス?飼い主が悩んでしまう猫の行動