猫暮らしで迷うこと。どんなに長く暮らしていても、まだまだ未知の部分が見つかる愛猫。そうだったのか!という発見をすることは決して珍しくありません。



昔から言われている「猫=魚が好き」という考えも、最近はどうやらそうでもないらしいことがわかってきました。(海外のキャットフードで「魚」を使っているものはあまり見かけません。)



定番だった「猫にかつおぶし」という考えも、実際にはかつおぶしはマグネシウムを多く含むため、猫に食べさせ続けると「結石」になりやすいと言われています。



愛猫の健康のために、猫の飼い主は日々勉強が必要です。今回は、最近の猫事情、改めて「これは猫に必要なの?」と猫との暮らしで迷ってしまう問題Q&Aを集めてみました。



 

■猫に猫草はあげないとダメなの?




この問題は獣医さんや猫の本でもよく質問されていますが、意見が分かれる問題です。私の場合は猫の様子を見てあげたりあげなかったり。水分が必要な夏はちょっと気をつけてあげるようにしていました。(でも夏はすぐに枯れてしまいますよね…。)



基本的には猫草をあげなくても、猫の健康に悪影響が及ぶとは考えにくいようです。猫草を与えると体内の毛を吐き出しやすいと言われますが、被毛の短い猫の場合はそれほど影響はないと思われます。



猫自身が猫草が好きな場合、それから長毛な猫や、毛玉を吐くのが苦手な猫の場合は定期的に与えてあげるといいかも知れません。



 

■猫におやつを与えても良いの?




おやつは肥満につながりやすいのは猫もニンゲンも同じです。与えてはダメとは言いませんが、あくまでも「適量」あげるようにしましょう。



おやつ、と呼ばれる猫のフードは意外に少量でも高カロリーです。おやつを与えるなら、主食のフードの量を10%減らすなど、肥満防止のために飼い主がフードの量を調整してあげて下さいね。



 

■マタタビはあげたほうがいい?




猫が目の色を変えて喜ぶ「マタタビ」。うちの愛猫も爪とぎなどに振りかけてあげるとものすごく興奮します。



市販のマタタビはよく小さな小袋に入っていますが、あげるときは「適量」が大切です。「指ひとつまみ分」くらいを目安にあげると良いでしょう。



1度に一袋全部は多すぎです。またたびには猫の中枢神経を麻痺させる成分が含まれていますから、大量にあげると呼吸困難になる場合もあるそうです。



 

■猫が牛乳を飲みたがりますが…。






うちの保護猫のしらすちゃんは牛乳が大好き。カリカリよりも先にミルクの器に突進します。



しかしいわゆる牛乳に含まれる乳糖は猫の母乳に含まれる量の約3倍もあるとか。とても体内で消化吸収できないため、あげすぎると「下痢」になる可能性があります。



牛乳はあまりたくさんあげないほうが安心です。どうしても飲みたがる場合は「猫用のミルク」をあげてみて下さい。





いかがですか。意外に猫が喜ぶと思って飼い主がやりがちな行為は、猫の健康を考えるとNGな場合が多いかも。



おやつやマタタビ、そして牛乳をあげる場合は猫の健康を考えて「適量」だけにしたほうが安心のようですね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫に猫草やおやつは必要なの?猫との暮らしで迷ってしまう問題【前編】