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飼い主さんを見つめながら首を傾げる場合も、実は周囲の音を敏感に感じ取っているわけです。
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飼い主さんにこれを行うときは、膝の上とか手に向けて行うなど、そのほとんどは飼い主さんに関心を持ってほしい時にやるんです。しかし、ほかの犬にやるときは、ちょっと違った理由があるんですよ。
じゃれあう時などに、同じ体格の犬には時折前足を乗せることがありますが、これは狩りをしていた時の名残りで、獲物を前足で押さえつけた行為に近く、「自分の方が強いぞ!」ということを相手にアピールしていると見てよいでしょう。
ちなみに、飼い主さんに前足を乗せる行為は、外国では”パピーリフト”と呼ばれています。「おねだり」のようなときによくやりますね。
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散歩途中で恐らく、多くの飼い主さんが目にする光景ではないでしょうか?「なんてはしたない!」と思えるかもしれませんが、犬は目や聴覚よりも、「においで記憶する」動物です。それは他のどんな能力より優れていて、最もたくさんの情報を得る手段です。犬のお尻には、個体を示す分泌腺があるため、いわば「個人データ」の収集に匂いを嗅ぐのです。
またこのにおいから、相手の機嫌や体調の良し悪しを区別することも出来るといわれています。お散歩途中でこれをほかの犬にやるときは、「互いの情報交換をしている」ということになります。
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一見すると、単なる家の中や家族の前で安心しきっているように見えるのですが、状況に応じてこのしぐさは意味が少し違います。まとめると以下のような意味合いがあります。
専門用語では「宥和行動(ゆうわこうどう)」ともいわれ、オオカミではこの行為をリーダーに示すことで、絶対の服従を群れの中で誓うといったことになります。尻尾を丸めておなかに向けるので、恐れていることが容易にわかります。
人間に対して行う場合も、遊びに近いのですが、カナダの大学で研究したところ、犬同士で非常に多くみられるお腹を見せる行為は、攻撃的前段階とじゃれあう場合に、それを誘発する際によくやるんだそうです。
犬がするしぐさの中には、喧嘩の弱い相手は未然にそれを防ごうと、お腹を相手に見せることがあります。研究では、犬同士のトラブルで、その解決に犬が最も多く取るのが、この方法なんだとか。
案外、飼い主さんの想像とは違った印象もあるのではないでしょうか?犬のしぐさでは、意外な犬心が見え隠れするものなのです。
犬は人のようにしゃべる事ができません。そんな犬ですが、人や他の犬に自分の気持ちを表現するために表情や行動で表そうとしてくれます。その表情や行動を理解する事ができれば、ある程度その犬の気持ちを理解する事ができ、コミュニケーションをとる事ができます。今回は、犬の表情やしぐさから見えてくる犬の気持ちについて紹介したいと思います。
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