猫にわかめは与えても問題ない?

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わかめは、コンブ目チガイソ科ワカメ属の海藻です。古くから日本で食されており、主に味噌汁の具や酢の物、サラダなどに使われています。また、豊作祈願の神事にわかめが利用されることもあります。

わかめには、ミネラルやビタミンなど体に良い栄養素が豊富に含まれているため、「海の野菜」とも呼ばれています。また、わかめは栄養価が高いだけでなく、低カロリーの食材なので、ダイエット食品としても人気です。

わかめには、猫にとって有害な成分は含まれていないので、猫がわかめを食べても基本的には問題ありません。ただし、わかめに含まれる栄養素には、過剰に摂取すると猫の体に悪影響を及ぼすものもあるので、与える量には注意が必要です。

猫にわかめを与えてもいい量

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愛猫の健康を維持するためにも、栄養豊富な食材を与えたいと思う飼い主さんは多くいることでしょう。しかし、どんなに体に良い食材であっても、与え過ぎは逆効果になってしまいます。

特に、わかめには「マグネシウム」が多く含まれています。マグネシウム自体は、心臓や血管の機能を正常に保ったり、骨や歯の形成をしたりなど、健康な体を作る上で猫にとっても必要な栄養素です。しかし、過剰に摂取すると、尿結石を引き起こす場合があるので気をつけなければなりません。

子猫の場合

AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めている基準では、子猫はキャットフード100gあたり0.08%以上のマグネシウムを摂取するのが理想とされています。マグネシウムが不足すると、子猫の成長を妨げるため、バランス良く「適量」のマグネシウムを摂取する必要があります。

しかし、子猫の場合、消化器官が未発達なので注意が必要です。基本的に、適切な量のマグネシウムが配合されたフードを与えていれば、他の食材でマグネシウムを摂取する必要はありません。マグネシウムの過剰摂取にもなりかねないので、積極的に子猫にわかめを与えなくても良いでしょう。どうしても与えたい場合は、ごくたまに、少量だけ与えるようにしてください。

成猫の場合

成猫の場合は、キャットフード100gあたり、0.04%以上のマグネシウムを摂るのが適正とされています。

継続的に猫にわかめを与える必要はありません。前述の通り、1日に必要な栄養素はすべてキャットフードに含まれています。ゆえに、成猫にわかめを与える場合も、マグネシウムの摂り過ぎにならないよう注意し、「少量」にとどめておきましょう。

老猫の場合

7歳以上の高齢期になると、消化器官機能が弱ってくるので、老猫にわかめを与える際は、子猫同様、注意が必要です。

腎臓や肝臓などの機能が低下していると、体内でマグネシウムの分解や排出がうまくいかず、有害物質となって体の中に蓄積されることがあります。リスクを上げないためにも、わざわざ老猫にわかめを与える必要はありません。

猫にわかめを与えることで期待できる効果

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わかめには、ぬめり成分である「フコイダン」が含まれています。このフコイダンは、肝臓機能の向上やコレステロール値の低下、ガン細胞の抑制、高血圧の予防などに効果があるとされています。

また、わかめのぬめり成分には、フコイダンと同じ多糖類で、食物繊維の一種である「アルギン酸」も含まれています。このアルギン酸は、動脈硬化や高血圧の予防、コレステロール値の低下、腸内環境を整えるといった様々な効果を期待することができます。

さらに、わかめには「カルシウム」「カリウム」などのミネラル類も多く含まれています。カルシウムは、骨や歯を丈夫にしたり、貧血改善に効果的な栄養素です。カリウムは、体内の不要な塩分を排出する働きがあり、血圧を下げる効果があります。

猫にわかめを与えるときの注意点

わかめには、「ヨウ素」が含まれています。ヨウ素は、甲状腺ホルモンを作るために必要な栄養素です。しかし、毎日大量のわかめを食べ続けるなどヨウ素を過剰に摂取すると甲状腺ホルモンが作られなくなり、甲状腺機能低下症となる可能性があります。特に、甲状腺機能亢進症を患っている猫にわかめは与えないでください。健康な猫でも、わかめの与え過ぎには注意が必要です。

また、わかめは消化しづらい食べ物なので、下痢や嘔吐などの消化不良を起こす可能性があります。猫にわかめを与えるときは、包丁で細かく刻んだり、ミキサーにかけて細かくしてから与えるようにしてください。

猫の中には、稀にわかめを食べてアレルギー反応が出る子もいます。初めて猫にわかめを食べさせる場合は、少量だけにし、しばらく様子を見ましょう。万が一、下痢や嘔吐、目の充血などのアレルギー反応が見られる場合は、すぐに動物病院に連絡し獣医師に相談してください。

昆布やひじきは与えても問題ない?

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昆布やひじきなどの海藻類は猫に与えても大丈夫なのでしょうか。

少量であれば、猫に昆布を与えても問題ありません。しかし、乾燥した状態のまま与えてしまうと、お腹の中で何倍にも膨れてしまい、消化不良を起こしてしまう可能性があります。ゆえに、猫に昆布を与える際は、水で戻したものを少し与えるか、だし汁を少量与えるようにしましょう。また、味の付いた昆布は、猫にとって塩分過多となり、体調不良を起こしてしまう原因にもなるので、絶対に与えてはいけません。

猫にひじきは与えないで下さい。ひじきは、海藻類の中でも特に「無機ヒ素」が多く含まれています。この無機ヒ素を大量に摂取すると、下痢や嘔吐、発熱などの症状があらわれる可能性があります。ひじきを食べることで、無機ヒ素を多く摂取することになるので、あえて猫にひじきを与える必要はありません。

情報提供元: mofmo
記事名:「 猫にわかめはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!