犬に豆乳を与えても問題ない?

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豆乳の原料となっているのは大豆です。大豆はたんぱく質が豊富で、ドッグフードにも使用されていることがあります。ですから、豆乳も犬が口にしても基本的には問題ないといえます。

豆乳には「無調整豆乳」と呼ばれるタイプと、「調整豆乳」と呼ばれるタイプの2種類があります。この2つはどのように違うのでしょうか。

「無調整豆乳」は原材料が大豆だけでできているため、大豆本来の栄養をしっかり摂ることができます。しかしその分、大豆独特のにおいや風味が強くなっており、飲みにくいと感じる人も多いようです。それに対して「調整豆乳」は、飲みやすくするために塩や砂糖、乳化剤やカラギナンといった調味料や添加物が入っています。

犬は人間よりはるかに体が小さいですから、調整豆乳に含まれる砂糖や塩は体に良くない影響を与える可能性があります。ですから、豆乳を与えるときには必ず「無調整」のものを与えるようにしてください。

与え方としてはそのままでも温めたものでもよいです。ドッグフードに少し混ぜてあげれば、香りにそそられて食欲アップにつながるかもしれません。

犬に豆乳を与えてもいい量

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犬に豆乳を与える時には「量」に気を付けることも大切です。なぜなら、どんなに体にいい食材であったとしても、与え過ぎや食べ過ぎは逆効果になってしまうことがあるからです。

基本的に犬が1日に必要とする栄養素はドッグフードだけでまかなうことができるとされています。豆乳を犬に与える時には、栄養を「サポート」するために、あるいは愛犬の食欲アップのための「風味付け」程度に考えておくようにしてください。

超小型犬の場合

超小型犬とは体重が4kg未満の犬のことをいいます。代表的な犬種の中にはチワワやトイプードル、ポメラニアン、パピヨン、マルチーズなどが挙げられます。

超小型犬に与えることができる1日の豆乳量の目安は10ml~20ml前後です。大さじ一杯程度と覚えておくことができるでしょう。

小型犬の場合

小型犬には体重が10kg以下の犬が含まれています。シーズーやテリア、パグ、柴犬、ミニチュアダックスフンド、ペキニーズなどがいます。

小型犬に与えていい豆乳の適正量は、体重が5kgの犬で30ml、10kgの犬で55ml程度です。これを目安にして、愛犬の体重に合わせて量を調節してください。

中型犬の場合

中型犬は体重が25kg以下の犬のことで、ブルテリアやビーグル、ボーダーコリー、ブルドッグ、ウェルシュコーギーやコッカースパニエルなどが含まれています。

与えていい豆乳の目安量は体重が15kgで80ml、20kgで100ml前後と計算はできますが、あまり与え過ぎてもお腹を壊す原因にもなりかねないので、一度にそこまでたくさん与えなくてもいいでしょう。

大型犬の場合

大型犬とは体重が25kg以上の犬のことをいいます。秋田犬やアフガンハウンド、グレートピレニーズ、サモエド、アイリッシュセッター、セントバーナードやドーベルマンなどを挙げることができます。

あくまで目安量にはなりますが、体重が25kgの犬で130mlが与えていい豆乳の適正量です。しかしやはり、一度にそこまでたくさん与えないほうが良いので、数回に分けて与えるようにしてください。

子犬の場合は注意が必要

子犬に豆乳を与える際には特に注意が必要です。子犬は成犬と比べて消化器官がまだうまく発達していません。そのため、ちょっとしたことで下痢や嘔吐などの消化不良を起こしてしまう可能性があります。

豆乳は液状ですし、豆乳に限らず大豆製品には「レクチン」と呼ばれる成分が含まれており、これが下痢を引き起こす原因となってしまうことがあります。こうしたことを考えると、子犬に豆乳を与える時は「ほんの少し」にするか、もしくはわざわざ与えなくても良いといえるでしょう。

犬に豆乳を与えることで期待できる効果

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大豆が原材料の豆乳には「植物性たんぱく質」が豊富に含まれています。植物性たんぱく質は成長期の犬にとって重要な栄養素です。もちろん、ドッグフードの中に必要なたんぱく質は入っているので、無理に豆乳から栄養を摂取する必要はありません。

他にも、豆乳にはカルシウムやマグネシウム、カリウムといった「鉄やミネラル」も豊富に含まれています。これらの栄養素は体のバランスを整える効果や、体の筋肉や骨を強くするのに役立ちます。

さらに、豆乳には「イソフラボン」と呼ばれるアンチエイジング効果をもたらす成分も含まれています。愛犬の老化防止や健康づくりに役立つことでしょう。

犬に豆乳を与えるときの注意点

香りのいい大豆製品を好む犬も多いようですが、注意点もあります。「無調整」のものを与えること、「量」に気を付けることはもちろんですが、それに加えて大豆にアレルギー反応を示す犬もいることを覚えておくようにしましょう。もし、以下のような症状が見られるとしたら大豆アレルギーかもしれません。



  • 耳の内側や脇、内股などをしきりに掻く
  • 口周りや喉元、首にかけて赤くなっていたり痒がったりする
  • 豆乳を与えるとすぐ下痢をする


もし、豆乳を口にした後で愛犬にこうした症状が見られる時はアレルギーかもしれないので、自己判断せずに獣医師に相談するようにしてください。

豆乳ヨーグルトや豆乳クッキーは与えても問題ない?

豆乳を使用した加工品もたくさんあります。豆乳ヨーグルトや豆乳クッキーといった加工品を犬にあげたい時は、砂糖やバターなどが含まれていないかを確認してから与えましょう。

特にクッキーは人間用のものにはたいてい砂糖やバターが使用されています。犬用に作られた豆乳クッキーもあるので、それであれば問題はありません。

情報提供元: mofmo
記事名:「 犬に豆乳はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!