ドッグフードは長期保存ができるように賞味期限も長く設定されています。ドライタイプのドッグフードですと長いもので2年くらい日持ちするものもあります。そのためか、お徳用の大容量のドッグフードを購入して、食べきる前に賞味期限が来てしまったという経験をした方もいるかもしれませんね。

乾燥しているし、においも大丈夫そうだからそのまま与え続けているという方も少なくないようですが、賞味期限の切れたドッグフードは食べさせても大丈夫なのでしょうか?

今回はドッグフードと賞味期限に関することについて見てみたいと思います。

賞味期限切れのドッグフードは大丈夫?

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賞味期限切れのドッグフードを愛犬に与えても大丈夫なのでしょうか?
結論から言えば、大丈夫ではありません。たとえニオイに変化がなくても、見た目に変化がなくても賞味期限の切れたドッグフードを愛犬に与えることはしないでください。
理由は4つです。

・成分が変質している可能性がある
・カビや虫発生の恐れ
・缶の成分が溶けだしている恐れ
・添加物まみれの恐れ

では一つずつ詳しく見ていきましょう。

成分が変質している可能性がある

一つ目の理由は、賞味期限を過ぎたドッグフードの成分が変質している可能性があるということです。「ドッグフードの酸化」です。

ドッグフードには多くの原料が使用されていますが、その中には「油脂」も含まれています。油脂は犬の健康な皮膚や被毛維持に欠かせない栄養素です。またドッグフードに油脂を使用することで嗜好性を高めることができます。そのため必ずと言ってよいほどドッグフードには「油脂」が含まれています。

しかし油というのは光に当たること、熱が加わること、空気に触れることなどで徐々に酸化が進んでいきます。酸化した脂は品質が変わり、からだに不調をきたすことがあるようです。私たち人間も食用のオイルの酸化には十分気をつけているのではないでしょうか?

ドッグフードも同じです。ドッグフードは開封後空気に触れますが、そこからすでに酸化は始まっているのです。また直射日光に当たることで光や熱も加わります。こうした酸化したドッグフードを食べたことによって愛犬が体調不良を起こさないためにも、酸化したドッグフードは与えたくないものです。

特に真空アルミパックなどのパッケージ包装されたものでしたら、酸化や風味を損なうことがわりと抑えられますが、一般的な包装や空気孔が開いているものは、未開封状態でも酸化が徐々に進み、風味も損なわれる可能性があります。
特にドッグフードに含まれている原材料の中でも「動物性油脂」は酸化しやすい原料ですので注意してください。

ドッグフードの場合、においや色で酸化しているかどうかの判別はかなり難しいでしょう。ですから酸化の可能性のある賞味期限が切れたドッグフードは与えないでください。

カビや虫の恐れ

二つ目の理由は、カビや虫が発生する可能性があるということです。

ドッグフードは時間の経過とともにカビが生えたり、虫がわく可能性があります。特に梅雨時期や夏場は要注意です。
特に高温多湿の日本は、梅雨時期や夏場は非常にカビが発生しやすくなっています。私たちの食べ物もすぐにカビがついて捨てなければいけないということがよくあるのではないでしょうか?ドッグフードにも同じことが言えるのです。

また穀物を多く使用しているドッグフードの場合は、穀物に湧きやすい虫というのがあるので特に注意が必要です。他にもダニがわく可能性もあります。

いずれにせよ、カビや虫が湧く可能性があるということから、賞味期限を過ぎたドッグフードを愛犬に与えることはおすすめできません。

缶の成分が溶けだしている恐れ

三つめの理由は、缶の成分が溶けだしている可能性があるということです。

ドッグフードは大変安く販売されていますが、安く販売するためにはコストを極限まで下げているということもできます。コストを下げるために安い原料を使用しているというのは十分予想できると思いますが、缶やパッケージ自体も安く仕上げています。せっかく中身を安く仕上げても、パッケージが高かったら安く提供できないからです。
そのためドッグフードで使用している缶は食用に使用している缶詰よりもグレードが低いものを使用している可能性が高いです。

私たち人間が食べる缶詰やカップ麺でも内面塗装から溶け出す「BPA(ビスフェノールA)」の問題がありました。グレードの低いドッグフードの缶詰なら、なおさらのことこの問題があります。

缶詰タイプのドッグフードは賞味期限も長く3年くらいもつものもあります。このように長期間保存されることで缶の成分が溶けだす可能性が高くなるのです。せっかく中身はオーガニックの品質の良いものを使っていたとしても缶の成分が溶けだすという問題があっては意味がありません。

ですから賞味期限が切れた缶詰タイプのドッグフードは避けたいですね。

添加物まみれの恐れ

四つ目の理由は、添加物まみれのドッグフードである可能性です。

そもそもドッグフードの賞味期限が異常に長いことに疑問は生じませんか?中には2年3年というものもあります。ドッグフードの原材料を見ると肉や魚も使用されているはずなのにどうしてこんなに長い日持ちできるようになっているのでしょうか?それはたくさんの添加物が含まれているからと考えられます。

ドッグフードの賞味期限が切れたけど、においも色も変わっていないから大丈夫?と感じること自体恐ろしくありませんか?何年たっても品質が変わっていないということはそれだけ多くの添加物が使用されているといえるのではないでしょうか?

ドライタイプのドッグフードでしたら水分量が10%以下と少ないので比較的日持ちするようにはなっていますが、それでも数年も保存できるのは大量の防腐剤、保存料、酸化防止剤が使用されているからといえるでしょう。

特に激安ドッグフードは賞味期限も長く、添加物が大量に使用されている可能性が高いです。安いドッグフードによく見られる酸化防止剤の一つであるBHAやBHTは、強力な酸化防止効果がある一方、発がん性やアレルギーといったリスクがあり懸念されている添加物の一つです。当然こういったフードを食べていたら何らかの健康被害が予想できるでしょう。

ですからドッグフードの賞味期限がやたらと長いドッグフードは気をつけてください。

ドッグフードの賞味期限

ドッグフードの賞味期限というのは未開封状態と開封後とでは違ってきます。

未開封

一般的にドッグフードに記載されているドッグフードの賞味期限は、未開封状態でのことを言います。

ドライタイプのドッグフードの場合、水分量が少ないため1年くらいの賞味期限が設定されています。激安ドッグフードともなると2年3年というものもあります。賞味期限が長いと安い時にまとめ買いしておける便利さがあるかもしれませんが、あまりにも賞味期限が長いものは防腐剤や保存料が大量添加されている可能性があるので注意しましょう。

危険な合成添加物を使用していない、自然派ドッグフードになると賞味期限が3か月程度というものもあります。

ソフトドライタイプやセミモイストタイプのドッグフードの場合、大抵のものは2年くらいの賞味期限が設定されています。ジャーキーなどがこのタイプに当てはまります。防腐剤や湿潤剤が使用されているため長持ちできるようになっています。

ウェットタイプのドッグフードはレトルトパウチや缶詰になっており、3年くらいの賞味期限になっています。パウチパックや缶詰になっているので酸化の心配も少ないでしょう。

しかし上記でも述べたように、あまり長い期間保存されたものだと、缶の成分が溶け出す恐れがあるので注意しましょう。

開封後

どんなタイプのドッグフードであろうと、開封後は早めに消費するようにしましょう。開封後は空気に触れた瞬間から酸化が始まるので賞味期限は関係なくなります。
また風味も損なわれ品質も劣化していくので、犬もおいしく食べられません。

目安はドライフードの場合は、開封後1か月くらいで消費することが望ましいでしょう。
セミモイストタイプの場合は1~3週間程度、ウェットタイプの場合は1,2日以内を目安にしてください。

情報提供元: mofmo
記事名:「 賞味期限切れのドッグフードってあげても大丈夫?保存方法や注意点も紹介!