売買掲示板で飼ったのは犬でなく・・・

カリフォルニアのA.R.Tは、サンタバーバラの大学生の部屋の檻の中に住んでいる "犬"を見つけました。
「当時レックスを所有していた20歳大学生によれば、彼はレックスをクレイグスリストで購入したと主張しているが、これは本当に闇である」とディ・シエーノさんは語った。
出典:https://www.thedodo.com/rex-wolf-dog-college-dorm-rescue-2000390453.html

A.R.Tとは Animal Rescue Teamの略で動物救助団体のことです。
この救助隊が大学生の部屋にいるレックスをみつけたそうですが、のちに普通の犬ではないことがわかります。
グレイグリストとはアメリカの個人売買掲示板です。
レックスをそこで購入したといいますがそれは定かではないそう。
相手が誰だかわからない上に個人同士のインターネット上のやりとりであり、実際にその掲示板でトラブルも頻繁に起こっているようです。
そこで動物を売買するなんて、本当に信じられません。

彼は飼育の難しいオオカミ犬だった

レックスは普通の犬ではありませんでした。彼はオオカミ犬だったのです。つまり、彼は犬よりもオオカミであり、物理的に完全なオオカミに似ています。
「大学生は、限られた窮屈な箱にレックスを閉じ込めることによって自由を無視していた」とディ・シエーノさんは話します。
「通常の体重が90ポンドだったらレックスは42ポンドしかありませんでした」ディ・シエーノさんはレックスを「飢えている」と判断しました。
出典:https://www.thedodo.com/rex-wolf-dog-college-dorm-rescue-2000390453.html

オオカミ犬とは家庭用の犬とオオカミを交配させて誕生した犬で、オオカミの血が75%以上含まれていればハイパーセントと言われます。
レックスはそのハイパーセントだったのですね。
しかし飼育するのは簡単ではありません。
ハイパーセントであればなおさら犬ではなくオオカミに近いのですから。
性格はきちんとしつければ飼い主に忠実になりますが、それがとても難しいのです。

この大学生は狭い檻に入れていたのですから、飼ったものの結局手に負えなかったのでしょう。
運動時間も一日数時間は必要ですし、飼うにしても十分な広さが要ります。
オオカミ犬を飼うにはあまりにも不適切な環境だったのです。
体重が通常の半分しかなかったレックスは、きっといつもお腹を空かせていたでしょう。
どうしていいかわからなかったのかもしれませんが、安易にオオカミ犬に手を出した代償は大きかったようです。
そしてその代償はなにをも悪くないレックスに全て行きました。
なんて可哀想なのでしょうか。
大学生にはこれを機にもう一度動物を飼うことを考えなおして欲しいですね。

プロのお世話によって回復

何ヶ月もの交渉の末、最終的にA.R.Tが世話をしました。
レックスは最初、ディ・シエーノさんと救済されたオオカミの犬2頭と一緒に暮らし、そこで体重を増やして健康を取り戻すことができました。
「彼はすぐに私と絆を結びました。彼は非常に保護的だが、ちょっとした恋愛のようでした」とディ・シエーノさん。
出典:https://www.thedodo.com/rex-wolf-dog-college-dorm-rescue-2000390453.html

交渉を重ねてやっと救助団体がお世話をすることになったそうです。
ということはやはり、すんなりとオオカミ犬のお世話をすると決まる訳ではなさそうですね。
オオカミの血が濃いレックスは、つまり野生的な部分も強いことと同じです。
万が一彼が攻撃的になるようなことがあれば怪我をする恐れもありますし、最悪命を落とす危険もあるのです。
見た目はきりっとしている中にも可愛らしさがあるのであまりそんな風には見えませんが、オオカミ犬のお世話は本当に難しいのです。
ディ・シエーノさんは救助隊の活動をしているので基本的な犬のお世話に慣れているのはもちろんのこと、本当に犬に関しては上級者であることがわかります。
こんなにも難しいとされるオオカミ犬と関係をつくることができるのですから。

レックスの愛情深さをいかして

レックスは人生をほとんど犠牲にし無視された状況から来たにもかかわらず、今まで出会ったオオカミ犬としては愛情を示すことに対する彼の適性は信じられないほどでした。
レックスは特に可愛らしかったので、適切な環境で育てられる所有者と家を見つける機会を彼に与えたいと思いました。
出典:https://www.thedodo.com/rex-wolf-dog-college-dorm-rescue-2000390453.html

ハイパーセントのオオカミ犬の中でも愛情に関しては敏感といいますか、感受性が強いのがレックスだったのですね。
彼の本質に加えて、これまで愛情をもってお世話をされていないことも関係しているのかもしれないと思いました。

そして愛情を受けることに喜びを感じるのであれば、家族を見つけるのが彼の幸せと言えるでしょう。
簡単には見つからないかもしれませんが、まずは行動してみることが大切ですよね!

情報提供元: mofmo
記事名:「 本当の家族を求めて。窮屈な部屋で飼われていたオオカミ犬がやっと手に入れた愛に感動