image:秒刊SUNDAY

劇場版シン・エヴァンゲリオン:||も好調な滑り出しで興行収入も順調な「エヴァシリーズ」だが、今回の作品で、現時点では完結とされている。つまり今後エヴァシリーズの新作等はでない・・・という位置づけではあるのだが、ファンとしては空白の14年間を描いてほしいなど、まだまだ期待は高まってしまう。そんな中、NHKの人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」にて監督の庵野秀明さんが登場した。

プロフェッショナル 仕事の流儀「庵野秀明スペシャル」

3月22日(月)のNHK総合で放送された「プロフェッショナル」は現在「劇場版シン・エヴァンゲリオン:||」(以下シン・エヴァ)が絶賛上映中の「庵野秀明監督」。

4年にわたって独占密着し、これまで長期取材が決して許されなかった庵野監督の制作現場を、シリーズ完結編となる『シン・エヴァ』で初めて余すところなく記録したという。

また、宮崎 駿も登場するという豪華顔ぶれにファンとしてもたまらない放送内容となった。

さて、この密着が4年間ということは、2017年からの密着となる。2017年といえば「シン・エヴァ」を鋭意制作中と発表しており、まだ作品が公開されていなかった頃だ。そこから4年の歳月をかけ、ようやく公開、そしてこの独占密着もそれに合わせて公開という形になった。

そんなドキュメンタリーの中、最も心を揺るがすシーンとなったのは、ラストの庵野監督の発言

「そもそもこの番組、その言葉がついているのが僕嫌いなんですよ。
他のタイトルにしてほしかったです。(笑)」

つまりプロフェッショナルという言葉が嫌いということだ。番組制作側としては、本末転倒だがそれはファンであれば庵野監督らしい言葉と感じるのかもしれない。そして本来ここで流すべきこの番組のBGMである、スガシカオの「Progress」だが、嫌いという発言からか流れず、それに変わり流れたのが・・・

甘き死よ来たれ。

である。エヴァファンでなければ、あまりピンと来る人がいないかと思うが、これは旧劇場版である「新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~」の終盤で流れる曲である。

この曲とともに、サードインパクトや人類補完計画が発動。人々が次々悦びとともに、LCL(液体化)となっていくという、何ともシュールで悲劇のカタルシス状態の中流れるこのBGMは、エヴァファンにとってトラウマのような曲だ。

その曲を持ってくるとは「制作側分かってるな」というファンの心をうまくついた演出だ。

さて新劇場版ではそんな悩ましい庵野監督から、どのような心情の変化があったのか、それを確認すべく見に行くと良いのかもしれない。

まさにエヴァンゲリオンとは庵野秀明そのものである。

Souce:NHKプロフェッショナル 仕事の流儀

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 NHKプロフェッショナルに「庵野秀明」特集、ラスト曲「甘きし死よきたれ」にファン号泣